過眠症とは?睡眠障害の種類と治療法サクッまとめ

こんにちは、おのたくです!

突然ですが、みなさんは授業中や就業中に強烈な眠気に襲われたことはありませんか?

特に学生の方なら、授業中に自分の意思に反して眠ってしまったという経験は誰しもあることかと思います。授業中ならまだしも、試験中に眠ってしまったなんてときは大げさですが絶望すら感じますよね。

そんなあなたに私はこう問いたい…!

それ、ホントにただの居眠りですか?

この記事では、中学二年生の頃に過眠症の一種『ナルコレプシー』と診断された僕の体験談を交えつつ、日中の眠気と過眠症について解説していきます。

『過眠症』って知っていますか?

日中の眠気は誰しもが感じるものです。

睡眠不足や食べ過ぎ、気の緩みのせいだと考える方が多いかと思いますが、原因をそれらだけでは説明できない居眠りが存在します。

それらを引き起こす病気を総称して『過眠症』といいます。

聞き慣れない病名ですね。

睡眠障害のメジャーなものとして不眠症という病気があります。こちらは多くの方が知っているのではないでしょうか。

では不眠症と対をなすこの病名を、なぜ私たちは知らないのか。理由は単純です。

『過眠症』とは

過眠症とは、読んで文字のごとく「寝過ぎてしまう病気」という認識でほぼ間違いあります。

誤解を招かないように説明するなら、「自分の意思とは関係なく突発的に眠ってしまう」といったところでしょうか。もちろん過眠症にも複数種類があるますので、ここではそう認識していただければ結構です。

この”自分の意思とは関係なく”というのがポイントです。

過眠症持ちの方は、夜間に十分な睡眠時間を確保しているにも関わらずに日中眠ってしまいます。さらにいえば、自分が眠っていることにも気が付きません。気が付いたら眠ってしまっているのです。

その眠気が座って居るときに襲ってくるのであればまだマシなもんです。

階段や交差点で突発的に襲ってきたら?

想像に易いですね。これが過眠症の恐ろしいところです。

過眠症の種類

先述したように過眠症はいくつかの種類に分けられます。

ナルコレプシーや特発性過眠症がメジャーで、非常にまれですが反復性過眠症という病名がつくこともあります。

各病名ごとに症状を見ていきましょう。

1.ナルコレプシー

過眠症の中でも有名な病気ですです。アニメや漫画にもこの病気を持ったキャラクターが登場する作品もありますので、それらでこの病名を耳にしたことがあるかたもいるかと思います。

有病率は、世界では1000~2000人にひとりと言われています。少々信ぴょう性に欠ける情報ですが、日本人に限った有病率は600人にひとりとの話もあります。

私も中学2年の冬にこの病気であることを疑い、それからいくつかの検査を経て、半年後の夏に診断を受けました。

症状を説明する前に、こちらの動画をみてもらえるとどんな病気なのか大ざっぱに分かってもらえるかと思います。百聞は一見にしからずってやつです。

www.youtube.com

動画を見てもらったところで、ナルコレプシーの症状を解説します。

①強い眠気

主な症状です。これまでにも書いているように、強烈な眠気に襲われます。

この眠気は非常に強く、抗う間もなく眠りに落ちてしまいます。コーヒーやエナジードリンクに含まれるカフェインでは対処の仕様がありません。

1回の睡眠は15~30分と比較的短く、起床後は頭とても冴えています。私は主治医から、起床後は普通の人よりも頭が冴えているという説明を受けました。実際に、目が覚めてから10分間くらいはとても勉強が捗ることを実感しています。

②情動脱力発作

こちらはナルコレプシー患者全員にみられる症状ではありません。

私もこの症状はありません。

情動脱力発作とは、怒ったときや喜んだとき、驚いたときなど情動が大きく変化したときに筋肉の力が抜けてしまうものです。

カタプレキシー(Cataplexy)とも呼ばれ、動画内でもすとんとその場に座り込んでしまう様子が確認できます。”座りこむ”という表現をしましたが、この症状が深刻な方はケガを防止するためにプロテクターを装着しているそうです。

たいていの場合、数秒で元の状態に戻れます。

③入眠時幻覚障害・睡眠麻痺

入眠時幻覚障害とは、夜眠りに落ちる際に非常にリアリティーのある夢を見てしまうというものです。

睡眠麻痺とは、金縛りのようなものだというと想像できるかと思います。

往々にしてナルコレプシー患者は夜間の睡眠が浅い傾向にあります。

私自身、どちらも経験しましたが慣れないうちは本当に苦痛でした。特に前者は、とても生々しい夢をみるので寝るこ自体が嫌になることも頻繁にありました。

2.特発性過眠障害

こちらはナルコレプシーよりも有病率が低い過眠症です。

ナルコレプシーとの最大の違いは、1回あたりの睡眠時間です。ナルコレプシーは1度眠りに落ちると15~30分程で覚醒するのに対し、特発性過眠障害は1時間近く眠り続けてしまいます。

夜間の睡眠も長時間及ぶことがあり、10時間以上寝る方もいます。

3.反復性過眠障害

先述の2つに比べ発病率はとても低いです。

傾眠期とよばれる期間が1~3週間継続し、その間は非常に強い眠気が生じます。傾眠期が終わると、症状は治まります。これを不定期に繰り返す(反復する)のがこの病気の特徴です。

過眠症を発病する 原因

過眠症を発病する原因は、脳内の覚醒状態を維持する物質が普通の人よりも少ないことだといわれています。

しかしながら、現代の医学では発病の明確なメカニズムが解明されていません。

過眠症の治療

過眠症はメカニズムが解明されていないためか、現在は完治させることが不可能です。成長するにつれて症状が緩和されることがありますが、皆さんが思い浮かべるような”治療”で治るものではありません。

ですので、症状をコントロールしつつ上手く付き合っていくしかありません。

現在行われている、過眠症の治療は以下の二通りに分けられます。

①薬物療法

その名の通り、服薬によって症状を抑える療法です。

私はモディオダールという薬をを約1年間を服用しました。完治しないとはいえ、症状が緩和されるだけで生活する上でのストレスはぐんと減りました。

しかしながら、合法とはいえ覚醒状態を維持する薬ですの身体にかかる負担はとてもで大きかったです。口内がひどく乾燥するため常にガムを噛んでいました。

非常に強い薬で、私は次第に身体を壊していきました。当時の主治医には、依存状態にあるとまで言われました。

その他にも、保険適用外であるために高額なことにも悩みました。服薬していたのが数年前のことで記憶が曖昧ですが、1錠あたり約200円でそれを2錠づつ服用していましたので毎月薬代だけで8,000円ほど支払っていました。

②行動療法

こちらは夜間の睡眠の質を上げることで、日中の眠気を緩和しようといったものです。

夜間の睡眠が不足していると薬の効きも悪くなります。

日中に意識的に過眠をとるのも効果的です。(仮眠はよい効果をもたらしてくれるので普通の人のもオススメです)

過眠症を疑ったら

ここまで読んでくださった方は、過眠症がどんな病気なのか理解出来たのではないでしょうか。ここからは、過眠症を疑った際にどうすればいいのかを自身の経験をもとに書こうと思います。

1.生活リズムを見直そう

まずはご自身の生活リズムを見直してみましょう。

毎日の睡眠時間はもちろんのこと、寝具は自分に合っているものを使っているでしょうか。寝る直前までスマホやPCの光をあびていないでしょうか。

今は睡眠記録をつけることが出来るアプリケーションがたくさんリリースされているので、それらを活用するのも効果的です。

少々古典的な方法ですが、睡眠障害を抱える方なら1度は利用したことがあるであろう記録表もありますのでこちらを使ってもいいですね。

参考:http://www.kmpa.or.jp/pdf/okusuri-suimin.pdf

2.Webで簡易診断を受けてみよう

次に、Webで簡易診断を受けてみるのもよいでしょう。

参考:過眠症とは|睡眠障害の種類|不眠・眠りの情報サイト スイミンネット

こちらのサイトでは、私が初診でうけた質問に限りなく近いものが掲載されていました。質問が8項目と少ないので、1分ほどで回答することができますので是非受けてみてください。

3.かかりつけ医に相談しよう

上記のステップを踏んでなお、過眠症の疑いが払拭できないようでしたら是非かかりつけ医に相談してみてください。

おそらく紹介状無しで睡眠外来を受診できない場合もあるかと思います。実際に私も過眠症を疑ってまずはじめに小児科を受診して、他県の大学付属の睡眠外来へ紹介状を書いてもらいました。

不安に思ったらその道のプロフェッショナル(ここでは医者のこと)に相談してみるのが話が早いです!

まとめ

過眠症は、寝不足などが原因の居眠りと見分けるのが大変難しいです。そのため、無意識のうちに怠惰なだけであると自分を追い込んでしまいがちです。

でも、もしかしたらその眠気は病気かもしれません。

不安を煽るような書き方になってしまいましたが、病気である可能性もあるということを頭の片隅に置いていてもらえると嬉しいです。

ひとりでも多くの方にこの病気を認知してもらうことで、それに救われる人も間違いなく居ます。当事者のひとりとして、これだけは自信を持って言えます。

最後になりますが、ここまでお読みいただきありがとうございました。なにか一つでもこの記事から得るものがありましたら、書き手として大変嬉しく思います。